HEAVEN of JOKERS









「なんで笑ってんのや!!」





そんな私をみた修太さんが、今度は赤くなる。



なんか忙しい人だなぁ……。

感情が豊かで、なんか私まで楽しい。







「しかしあれやな、愛莉ここまで汚したん、なんでやろ?なにしよったんや?」




雑巾を片手に、床に二人で四つん這いになりながら拭く。


変な気分だ、雷神連合の幹部の一人と、掃除してるなんて。

翔平さんに見つかるわけにはいかないよなぁ






修太さんは掃除してた手を止めて、私に向き合った。






「なんでとか、どうして、とか愚問やったな」





修太さんは、愛莉ちゃんが嫌がらせの為にここまで荒らしたってわかってるんだ。










「いつでも手伝ったるから、頼りぃ?」





そういって修太さんは私の頭をポンポンとしてくれたけど、そんなこと言っちゃっていいの?









愛莉ちゃんは、






あんたたちの、







お姫様なのに。

















「なんで黙ってるんや?
え、もしかして手ぇ、臭かったか!?」



私の頭をポンポンとした右手の臭いを嗅いでる修太さん。




心がほんのりと、色づいた気がした。







「……修太さん、ありがとう……ございます。」





そういって微笑むと、修太さんは、顔をバッとあげた。






「……し、修太でええよ」




「え?」







「修太でええよ、1つしか変わらんし……
敬語も、いらんから……」




あげた顔を、何故かまた隠すように下を向きながらそう言った。










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