HEAVEN of JOKERS
そんな思いにふけながら、バケツを汲み直していたとき、
“……ガチャッ”
ドアの音がして、
「疲れた~!なんか食おうぜ」
翔平さんが帰ってきた。
…………おそらく、雷神連合の人たちと一緒に。
「……サイアク。」
ぼそっと呟いたソレは、もちろん翔平さんには聞こえていない。
「俺、オムライスが食いたいな~」
「ガキかよ」
「ええやんか!オムライス!」
所謂、雷神連合の幹部といわれている三人が、夕飯について議論しながら私のいるリビングに近づく。
……今こられたら、最悪だ。
まだ全然片付いてないのだ。
愛莉ちゃんが荒らした土とかが。
「しかたねぇな~、
夕飯はオムライスにするか」
ドア越しにその声が聞こえた瞬間、
ゆっくりとドアノブがまわったので、
「ちょ、ま……っ」
入らないように止めようとしたのに、
「あん?」
間に合わなかったみたいだ。