HEAVEN of JOKERS








【Side修太】





コイツは、いつも何を考えているのかわからん。


ただ、こいつがとんでもない化け物で、この雷神連合の中心人物ってことは確かや。





東雲 翔平。


すれ違う誰もが一度は振り向くイケメンや。

優しそーな顔をして、柔らかそうな髪しよって、そして、近づいてきた女に言うんや。




「どけ、クズ女」




ってな。




化け物級ってのはなんも顔だけやない、喧嘩も強うて、この連合の頭はっとる。






俺はこの雷神連合の幹部やけど、それでも、こいつのこと、恐いと思うことなんてしょっちゅうや。




今から、雷神連合の三人で傘下のチームのことやら、
この町の治安のことやら、色々決めんとやから、
翔平の家に向かっている。




あっこ、大豪邸で未だに慣れへん。





「疲れた~、なんか食おうぜ」




広い玄関を抜けて、少し廊下を歩いて右側のドアを開けるとあのアホでかいリビング。



とりあえず、そこで食べ物でも調達するんやろな。









「俺、オムライスが食いたいな~」



和成が語尾を伸ばしながら言うた。

でもええね、俺もちょうど食べたいと思ってたとこやわ。





「ガキかよ」





翔平がそう言うけど、なんでやねん。



うまいねんで、オムライス。






「ええやんか!オムライス!」






オムライスという単語がでてきてから、もうオムライスしか食べる気しーひん。


オムライス食べよ?な?








「しかたねぇな~
夕飯はオムライスにするか」




翔平はそう言いながら、リビングへのドアを開けた。












< 5 / 45 >

この作品をシェア

pagetop