Happy Rainy Days 《短編》
痺れを切らしたママが私にブツブツ文句を言ってる。
それを適当にかわして鞄と傘をもって外に出た。
「ハァ…。」
ため息をついて空をみる。
結構降ってんじゃん。
ホント、最近ついてないなぁ…。
塾には、電車で行ってる。
親友の琉美(ルミ)に誘われたのが塾に通い始めたきっかけ。
そこで優ちゃんに出会った。
笑った顔がすっごく可愛くて気が付いたら夢中だった。
毎日塾に通うのが楽しくて。
照れ屋で無口な優ちゃんがよく喋ってくれる様になって。
優ちゃんって呼ぶようになって。
あたしの運命のヒトはこのヒトだって思った。
…でもフラれちゃった。
「…、ごめん。」
そう言った優ちゃんの顔は、いつもと違って困った顔してた。