この世界の中で生きていく為に私がすること。

私の隣に座っていた美琴まで希のようにシュンとしてしまい場の空気が少し下がってしまった。
すると、今まで黙りこんでいた優がボソッと呟いた。

「私たちはね、無理してのえるに彼氏を作って欲しいだなんて思ってないよ。でもね、あまりにも男に興味を示さないのえるが心配なだけなんだ。男嫌いって訳じゃないのは分かるんだけど、やっぱり恋をしてのえるが幸せになって欲しいって望んでるだけなの。」



そんなの…分かってるよ。
みんなの気持ちは痛いくらい分かってるつもり。
でもね、恋をして必ずしも幸せになるとは限らないでしょ?

私は今のままで十分幸せなの。
良い友達に恵まれて、楽しい生活を送ってる。

私の価値観とみんなの価値観は違うんだよ。
男がいなくったって幸せなんだよ。
恋なんかしなくても、楽しいんだよ。幸せなんだよ。



こんなこと言えないんだよ。
私のことを思って言ってくれてるからこそ…

言えないことだってあるんだよ。

私は私で生きていってるんだから。


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