この世界の中で生きていく為に私がすること。

マスターは辰巳さんの後ろから入ってきた私を見ると一瞬驚いたようだったが、優しく「いらっしゃい」と言ってくれたことがとても嬉しかった。

前と同じ席に辰巳さんは向かい、さり気無くエスコートしてくれるところが改めて紳士だと思った。


前と同じ席で座る位置も全く同じなのに、なんだか気持ちが違う。
前は急に誘われて、ドキドキしてたけど今のドキドキとは違う。

好きだって自覚してると、目を見るだけでもドキドキするもん。
自分がこんなんになるとは思ってもいなかった。


恋の力って凄いね。

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