この世界の中で生きていく為に私がすること。
「メニューは…あれでいい?」
お水を持ってきたマスターは辰巳さんに確認すると、また戻っていった。
「あれって?」
辰巳さんとマスターとの会話がよく分からなかった。
あれってなんですか?
「事前にメニューを頼んでおいたんですよ。クリスマスっぽいモノが食べたいかなぁと思いましてね」
流石。
こんなに気配りが出来る男の人って、やっぱ居ないよね。
うちのお兄ちゃんなんか、わがままし放題なのにね。