この世界の中で生きていく為に私がすること。
余りにも辰巳さんを凝視する4人を止めさせようと、私が声を出そうとする前にマリが話しだす。

「辰巳さん…はのえるのこと知ってるんですか?」

彼の口から私の名前が出てくることに対してマリは固まっていたようだ。

私のこと知っている男の人なんて珍しいと思ったのだろう。

「えぇ。さっきご挨拶していただきましたから。それに先週、食堂でお会いしたんですよ。」



言っちゃった。
辰巳さん言っちゃった。
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