この世界の中で生きていく為に私がすること。

「だってサークルの集まりあるから…」

「そんなんサボっても大丈夫だって〜」

優は唇を尖らせ、行けば良かったのにとブツブツ言っている。

「辰巳さんって意外と積極的ね…私の予想だと、誘うのはもっと後かと思ってたわ」


マリ…さん、そんな予想してたんですか。


「でもさぁ〜一緒に座ってるなんて思わなかったぁ」

さっきまでブツブツ言っていた優が私を見てニヤニヤしながら話す。

「…座ろうって言われたから」

「ふ〜ん。のえるは気づいて無かったみたいだけど、辰巳さん講義中にチラチラのえるのこと見てたよ?」



ん?はい?
見てた?辰巳さんが?私を?

講義に集中し過ぎて気付かなかった…
でも、なんで?

< 66 / 162 >

この作品をシェア

pagetop