初恋の相手は社長でした
【陽菜の呟き】
花音のせい
めんどくさくなると私に断ってこいと
押し付ける
両親も私でなく花音のいいなり
この見合いも花音が父に言ったんだろう
でも気もなかったんだと思う
家には戻らなくていいって
私双子でしょ?要らないって話なの?
お祖父ちゃんちに行けるのはうれしいけど、仕事やめなきゃあ行けないんだよね
社長の顔が見られないのは寂しいけど
もう花音に押し付けられる事はない
次の日
部内には、私の代わりに花音が・・
私の顔見て笑った
お役ごめんかって斎藤さんにだけは挨拶に行った
「お世話になりました、社長によろしく言ってください」
「これでいいのか?社長の事好きなんだろ?伝えなくていいのか?」
「いいんです、気持ち好きなだけです、私は地味な陽菜です、きらびやかな世界には不向きです・・・」
「あっちに行っても連絡くらいはくれよ」って話した
首をふり
「私の事は忘れてください」
その場を後にした