サンドウィッチの具の悩み事【BL】



「……この度は入学、おめでとうございます。

    セイコウ
私はこの誠晃高等学校の校長を務めている……――――。」




こうして、校長先生の長ったらしいお話が始まった。




学生にとってこの時間はもっとも憂鬱と思える時間だろう。




俺は校長先生のありがたいお話を耳から耳へと聞き流す。




時雨はキチンと聞いているように見えるが、璃壱に至ってはいつの間にかイヤホンジャックを耳にはめ音楽を聞いていた。




自由だなーとか思いながら俺は目は校長先生の方へ、耳はどこかへと向けている。




「……――――ということで、これからは文武両道を目指し学校生活を楽しんでください。」




やっと、校長先生の話が終わり、壇上からおりる。




「えっー、続きまして、新入生代表挨拶。

呼ばれた生徒は返事をし、壇上へあがりなさい。」




先生が壇上袖で言葉を発する。
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