あなたに言いたいことがあります
よくみると、いつも入っている手紙と文字も違うし、便せんの模様も違う。



「なになにぃー?『テスト最終日、教室でまっていてください』だってぇー」



「こっちはね『遊園地のチェロスおいしいらしいですよ』って書いてある」



どう思う?彩璃に聞けば、同じ犯人のような気がしなくもないよねぇ、と彩璃。



文字の書き方がちがうしな、と浅野。



内容も全然違うしね、と宮澤。



「じゃあ、別の犯人?」



「そーだろ」



「あとは、佐藤さんにしかわからないよ」



確かに内容も文字の形も違うし・・・



「でもさ、二つあるってことは犯人は二人でぇ別々のことを思ってるわけでしょ?」



「うん。もしかして・・・いや、それはないような」



「あ?なんだよ?」



浅野は野菜ジュースと格闘しているようで、眉間にしわがよっている。



しょーがない!うちが言ってあげよう!彩璃は私が持っている手紙をとりあげて
推理をはじめた。
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