あなたに言いたいことがあります
ふっと目に入った小さいぬいぐるみのキーホルダー。



「ねえ、彩璃・・・あれ?」



さっきまでいたはずの三人がいない。



「はぐれたか・・・まあいっか」



どうせすぐ見つかる、と思っていたけれど1時間たってもみつからない。




電話しても出ないし、連絡もない。




「あー、まあ、気楽でいいかな」



なんて思っていると目の前に浅野と彩璃。




彩璃が笑っていて、浅野も笑っている。



いつもの二人。



二人がいる、やっと見つけた、二人を追いかけないと、そう思っても行きたくないと思ってしまう。




二人の姿は気がつけば人ごみにまぎれて見えなくなってしまった。




なんで追いかけなかったんだろう、二人の邪魔をするから?




違う、彩璃に嫉妬したからだ。
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