あなたに言いたいことがあります

とぼとぼ歩いていると雨が降ってきた。




ちょうどいい段差に腰をかけてリュックから傘を出した。




傘を出すと黄色の花の便せんが入っていた。



「手紙・・・ほんと誰なの」



手紙には『キャンディーっておいしいですよね』



ほんと誰なんだろう。




雨のせいで髪の毛はびちょびちょになっているけど、関係ない。




だって、泣いてることがバレないから。



「・・・なんでっ・・・こんなに苦しまないといけないのっ・・・」



諦めたはずだったのに。