あなたに言いたいことがあります
「ごめんね!佐藤さん!」




ちょっと副担任の先生と相談してて、息を切らしながら教室に入ってきた。




「いや、べつに・・・って手紙くれたの野島なの?」




あ、えっと、その、やってしまったみたいな顔をして笑っている野島。




「その、お、俺が待っててくださいって手紙を机の中にいれました!」




「あ、うん」




はは、と笑う野島は急に真面目な顔になって私の隣に立った。




「伝えたいことがあります」



「・・・うん」




「付き合ってください!」



付き合ってください、この言葉をきいて彩璃の言葉を思い出した。



『もうさ、付き合えば?いい物件じゃん?』




このまま付き合えば新しい恋に走れる。






浅野のことも【友人】として見れる。






辛い思いをすることなんてない。







でも、そんなことのために?
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