あなたに言いたいことがあります
「・・・ら」




「えっ?」





「だから、お前が好きで仕方ないんだって言ってんだよ!気づけバカ!」





「なんでそんなにキレてんの!?」





怒りながら私に近づいてくる浅野。





距離を詰められるごとに後ろに下がってしまう。





一歩一歩下がるたびに詰められる距離。






下がろうとした瞬間足の下で何かに乗ってしまった瞬間、バランスを崩し転んでしまった。





「った・・・」





転んでも距離を詰めてくる浅野が怖くて、手を使って後ろに下がると背中に当たった硬いもの。





壁だ・・・





逃げ道はない。





でもなんだかここにいてはいけない気がして起きようといた瞬間、手首を掴まれてしまった。
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