あなたに言いたいことがあります
「好きなら、告白してよっ!この、弱虫!」




「はあ!?お前だってそうだろうがっ!」




「う、うるさい!お互い様でしょ!」




「じゃあ、せめて手紙の件くらいは気づけよ・・・」




浅野から少し離れ、手で顔を覆った。




沈黙が流れ、浅野は笑いながらポケットの中からメモ帳をだした。





「まあ、これを使ってみたけど結局気づかなかったしな。




おもろかったし、ネタもできたし当分は困らないで済むか」




「なに、そのメモ帳?」




「ああ、これお前の手紙に花の便せんとか手書きで書いてあったやつとかあっただろ?




彩璃から花が好きって聞いたから花言葉の意味とか調べて手紙の一部とかに入れてみたんだ。




隠しメッセージみたいなやつ。まあ、気づかなかったけどな」




なんか申し訳なくなってきてごめんね、と謝れば気にすんなと言われ頭を撫でられた。
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