あなたに言いたいことがあります
「浅野・・・」



「あ?読み終わったんなら返せよ?」



「ふふふっ、ばーか」




「なんだよ!怖ぇなっ!」




笑いながら浅野にメモ帳を返す。




よかった、なんて一回諦めた私が言っていいのか。




でも、ほんとに・・・




「晃音?」




「・・・!?・・・なんだよ・・・」




「ありがとっ」




精一杯の感謝をこめてのありがとうを。




すると、がしっと手首を掴まれ視界が反転すると浅野の顔が真上にあった。
< 61 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop