ママがキミを守ります

とりあえず付き添いは1人までやし
佳也は帰って母が付き添ってくれることに。

寝れへんしご飯も食べれへんし
痛すぎてじっとすることも
できへん。

15日になってもまだ
分娩室に行くほど子宮口が
開いてなかった。

12月16日の朝6時。

やっと分娩室に移動。

そこからはずっと1人で痛みと
闘った。

何度も死にたいって思った。



ごめんね。キミも頑張ってたのにね。



生まれたのは朝9時。


涙が止まらへんかった。

こんなに幸せでこんなに愛おしいって
思えてこんなに頑張って良かったって
思えることは他にないと思う。

幸せで幸せでキミを抱いた瞬間
五分ぐらい前までの長い長い苦痛は
一瞬で忘れられたよ。

そして36時間の奮闘も終わり
無事愛息子第1子

"龍"

を元気になんの問題もなく

3806ｇという大きな丈夫な
子供を産むことができた。