ダサこちゃんに乾杯! ~壱~
醜く顔が歪んでるわ(笑)
もう一人なんて言葉にもならないみたいだし。

「これね、超小型ボイスレコーダー。スイッチを入れると会話を自動で録ってくれる優れもの!」

私の言葉に3人は気付いたらしく「あっ…!」と声をあげて化粧をしていても分かるほどに顔色が悪くなる。

「なんなら流してあげてもいいよ。確認してみる?」

ブンブンと顔を横に降って拒否するボスと取巻たち。

「ハッタリと思われても困るし……やっぱりかく」

慌てて立ち上がると3人は何とも言えないスゴい顔で

「やっ、やっぱり仕事は自分でするわ!」

「そうね!ダサっ……じゃなくて、さっきの嘘だからっ!!」

「ごっ…ごめんなさい~!ちゃんとしますからぁ!!」

半泣きのまま彼女たちは扉を開けっ放しで立ち去った。
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