ダサこちゃんに乾杯! ~壱~
そっとメガネを取られ、三つ編みもほどかれる。
「……何処が“ダサこちゃん”なんだろうな?」
そう言って耳許で語りかけてくる。
こいつの何処が人懐こくて良いヤツなのよ!?
グッと唇を噛んで赤らむ顔を背ける。
「瓶底メガネで隠してるけど大きくて綺麗な眼。近くで見れば決め細やかで白い肌と愛らしい唇。ねえ“先輩”?」
鼓動が忙しく脈打つけど、コイツにだけはバレたくない。
「も…ぅ、本当に退きなさい……!」
春日の胸元に両手を置いて突っぱねるもののやはり男の力は強くて中々離れてくれない。
「亜沙ちゃんは可愛いね……俺だけが知ってれば良いんだからさ、このまま“ダサこちゃん”でもいいな」
チュッと頬にkissして離れる春日。
「先に戻ってるので髪形直してから来てくださいね、“沢村さん”」
そのまま機嫌良く部署に戻る春日を見ながら崩れ落ちる私に微かにアイツの肩が震えているのを視界に捉える。
「あ…んのクソドSが……!!」
床に拳を打ち付けながら悶える。
「あーもぅ!……腹立つけど…カッコ良すぎ!!」
顔を両手で覆って少しの間、動けずにいた。
「……何処が“ダサこちゃん”なんだろうな?」
そう言って耳許で語りかけてくる。
こいつの何処が人懐こくて良いヤツなのよ!?
グッと唇を噛んで赤らむ顔を背ける。
「瓶底メガネで隠してるけど大きくて綺麗な眼。近くで見れば決め細やかで白い肌と愛らしい唇。ねえ“先輩”?」
鼓動が忙しく脈打つけど、コイツにだけはバレたくない。
「も…ぅ、本当に退きなさい……!」
春日の胸元に両手を置いて突っぱねるもののやはり男の力は強くて中々離れてくれない。
「亜沙ちゃんは可愛いね……俺だけが知ってれば良いんだからさ、このまま“ダサこちゃん”でもいいな」
チュッと頬にkissして離れる春日。
「先に戻ってるので髪形直してから来てくださいね、“沢村さん”」
そのまま機嫌良く部署に戻る春日を見ながら崩れ落ちる私に微かにアイツの肩が震えているのを視界に捉える。
「あ…んのクソドSが……!!」
床に拳を打ち付けながら悶える。
「あーもぅ!……腹立つけど…カッコ良すぎ!!」
顔を両手で覆って少しの間、動けずにいた。