超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
テスト勉強と親に口実を作り、私は愛理の家に泊まりに行く事になった。
あの怪しい水曜日の夜……もちろん響くんには秘密で……。
愛理が言う。
「時間も決まっておんなじなんだから」
って事で、愛理の部屋の2階の窓、少しだけ開けて、私達は様子を窺っていた。
11時45分~
やっぱり、響くんが出て来て、何やら自転車置き場でゴソゴソしていると思ったら、サドルに跨りキーコーキーコーって、どこかへ~
愛理と私は慌て階段降りて、表に飛び出した。
愛理が自転車に跨り、私はその後ろに座り~
少し離れた距離から尾行が始まった。