超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
首からタオルかけて、黒いゴムのエプロンして、おまけに黒いゴム長靴。
なんて男前なの、あなたって?
どんな格好でも似合っちゃうんだからぁ~
響くんが手を差し伸べてきて………
私は強くその手を握った。
「何してんだよ?
ったく流奈って…」って、魚群の中から私は引き上げられた。
手押し車引いていたおじさんに、響くんは平謝りで、何度も何度も頭下げて……
横を見たら……愛理が笑いながら一言を
「ハハハ天然流奈」
魚だって養殖より天然よ!
天然でなぜ悪い?