超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
せっかくここまで来たんだからって、
響くんは、市場内にあるお寿司屋さんに案内してくれた。
「仕事終わるまで、ここで待ってなよ、
ここの寿司ほど新鮮なとこないよ、
俺のおごりだから、じゃあなっ♪」
愛理はスゴく嬉しそうな顔して、
「ラッキー♪
よっしゃ、食べるわよぉ~」
何だか不吉な予感?だって愛理って、何を隠そうB型で、マイペース、あまり遠慮って言葉は無縁の子で………。
「トロ!」
来たぁ~ヤッパリだぁ~ 愛理はパクパクと、その上トロは直ぐに消え、また
「トロ!」
「トロ!」
「トロ!」
「愛理~んなトロばっか……」
「じゃ、次はアワビ握ってぇ~」
「もぅ愛理ったらぁ~」