超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
そっとクローゼットを開けてみた……
吟味すること30分……あった、あった!
これっきゃ、ないでしょ!
ホルダーネックにゴールドが付いた、ブラックドレス!
クリスマスイブの夜にピッタリじゃん!
私は姉の帰りを待ちわびた。
そして
「お姉ちゃん、おかえんなさ~い♪」
「何よ?ニタニタして気持ち悪いわね」
「ここ、座って、座って、肩こってるでしょ?
姉を労ってね、
今日から3日間、肩もみ1時間サービス始めま~すからね」
「だから……気持ち悪いっつうの。
こんたん言いなさい!」
「あのね……それがね……クリスマスにね、愛理とさディナーに行くんだけど……お姉ちゃんのね……」
「……だと思ったわ」