超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「あれだけはダメ!ダメだからっ!」
「何で、何で、何でよ?」
「私、意地悪で言ってんじゃないんだからねっ!」
「じゃ、お姉ちゃん何でよ?」
「あれは、私が痩せていた時に買った物なのよ、私でさえ、今はピチピチなのに、あんたの体重で着れる訳ないじゃん!」
そらぁ、見るからに……お姉ちゃんの方が体重軽いと思うけどぉ………
「ねぇ…お姉ちゃん……一回だけ……一回だけでいいから……試着していい?」
「もぅ~ひつこいわね!絶対にムリ!
今のあんたに着られたらね、ドレスが破れちゃうよ!
あんたがね、5キロ痩せたら貸してあげるわよ!」
あぁあ~どうしよう~
ドレス買うお金なんてないし……こうなったら、ボディをドレスに合わすっきゃないんだよね……。