超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
期末テストの結果が帰ってきた。
私は現状維持だったんだけど……響くんの成績が……下がってた……。
勉強に部活にバイト……私……響くんにムリさせてんのかな………。
ブルーな気分の私は響くんに聞いてみた。
「響くん……私のせいだよね……」
「全然、まったく関係ないよ♪
それよかさ、クリスマスまでに間に合わさなきゃなっ、
流奈の絵………すっげー自分で言うのもおかしいけど、
サイコーの仕上がりになると思うんだ」
……って響くん、テスト結果の話なんて……どっかに飛ばしてしまって……絵の話題に持っていった、あのいつもの優しい顔で………。