超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
和真くんとは……いつもラブホーばかりで、いつもホテルにあったのかどうかは知らないけど……
和真くんが勝手に積極的に避妊してくれていたから………
そんな事、考えてもみなかったよ。
でも……女が……
コンドーさん準備してきましたなんて……おかしくない?
やる気マンマン状態じゃん?
何か……スッゴく慣れてるみたくない?
愛理は言った。
「恥ずかしがらなくていいのよ。
こういう事は、女がしっかりしなきゃなんないの。
わかる? もし間違って妊娠でもしたら、あんたも彼も、出来ちゃった子供もかわいそう、
もう取り返しがつかないんだからねっ。
恋を楽しく長続きさせようと思ったら、絶対に必需品なんだから。
これは恋の為、2人の為でもあるの」
「……そうなんだぁ、で……どこで用意したら?」
「……もう仕方ない子ね……」
と愛理は……自分のスクールバッグからゴソゴソと何やらミニポーチを出してきて………。