超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
愛理達は先に先に歩いて行ってしまい、エレベーターに乗り込み、姿が見えなくなった。
響くんと私も、やっとの思いでエレベーターに……7階のボタン押そうとした時、
響くんが
「ごめん~先にフロントに寄って……
荷物預けてあるんだ」
荷物って、何だろう?
私達は1階のフロントに行った。
大きな紙袋……中身は薄そう、だけど重いよ……チラッと覗いたら……あっ!
額縁だぁ!そうだ、そうよ、絵が、絵が出来たんだぁ!
クリスマスにくれるって、それまでに仕上げるって言ってた、私を描いてくれた絵だ!
響くん……ありがとうね……お部屋でゆっくり見るね。