超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
ベッドで2人で横になってる……響くんと私……スゴく近距離で………
ドキドキ、ドキドキ……って私の心臓が慌ててるよ。
響くんの顔、マジでじっと見たら、目の下にくまが出来てる……響くん……。
学校に部活にバイト………殆ど寝てなかったんだよね、
今日の為に、スゴく無理してきたんだよね……響くん、謝んのは私の方だよ。
ツンツン立てた髪に、私は触れた。
瞼閉じていた響くんが、また薄目を開けて……
「流奈………ここにやっとたどり着けたよ、俺………」
「響く~ん、ごめん、ごめんねっ、ごめんなさい……私がワガママ言ったから…」
涙が溢れてきて……グズ…ン…ウウッ…ウッ…ウッ……
「響く~ん~」
……ってか???
「響くん?もしかして寝た?嘘?」
私は響くんを揺さぶる、揺さぶる~
「響く~ん……ってば~起きてよぉ~
もう信じらんない~」