超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「絵が好きなんだね?」
と近づきながら、私はありきたりな問いを投げかけた。
「好きだよ♪」
……って、その生徒は、私を見てニコッと笑んだ。
ドキッ……っとした、だって……絵のこと聞いた筈なのに、何だか、私を好きだっていわれたみたく……錯覚に……私は落ちてしまったから……。
そのスケッチブックの中~覗き込むと……
青空をバックに色んな動物が飛んでいた???
……鳥でもないのに、みんな動物に羽が生えてるじゃん?
何なの?これって…………。