超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
それは、和真くんと別れ……
約1ヶ月が過ぎた頃だった。
タイミングが良かったのか、もう和真くんのお迎えもなくなったし、愛理もデートで忙しい身だったから………
放課後……私はしょっちゅう美術部の部室へと足を運んだ。
その男子生徒に会いたくて……
「名前……何て言うの?」
「桜田 ひびくって書いて、響(きょう)って言うんだ」
部活……クッキング部に移動したのにも拘わらず、私は退部してから、毎日美術部に通うことに……なりましたぁ。