超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
クリスマスイブこそ (いよいよです)
今宵クリスマスイブに、このシティホテル7階にて、響くんと2人きり~
何てステキな夜なの?……なんて思える訳ないじゃない……見てよ……あれ……あの姿………。
響くんは、びくとも動かずに熟睡状態で……ホントに信じらんない。
桜田響作、絵画鑑賞をしながら……出逢った頃を思い出していた私……何か、窓外にチラチラと動きが見えた?
えっ?雪? 嘘?
粉雪じゃん!
ベランダに繋がる大きな窓に、急いで私は向かった!
「響く~ん!雪よ~雪が降ってきたぁ~」
ドアをいっぱいに開けて外に出ると、
うわぁ~空気が冷たくて……吐く息が真っ白。
ベランダの削に寄りかかり、雪に触れたくて、私は思いっきり両手を前に差し出した。
私の両手に粉雪のシャワーがかかる。
その時!突然、背中が、温かくなって!