超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
愛理のお母さんの知り合いが、着付け教室をやっていて、
年末までに3日間、集中講座があるらしい。
「講座料、半額にしてくれるんだって、
でね、でね、その先生とこにアンティークの着物が……いっぱい余ってっから、何枚か、くれるって言うのよ。
ね、ね、美味しい話しでしょ?
31日の大晦日に修くんと初詣行く約束してんだけど……
着物で行こうかなぁ~って」
「ふぅ~ん……」
次の日~休憩時間の時……
愛理が、愛理が上目づかいで私を見てきた。
こうゆう時って、いつも裏に何かあんだよね。
「流奈ぁ~~」
来たぁ~~来たよ~
「一緒に行こうよ、ねぇ~流奈の分も、着物貰ってあげるからさ~」
「えぇぇ~別に無理して貰ってくれなくったって……」
「んな事言わないでさ~
またさ、初詣にダブルでデートって、どお?
それも着物姿でバッチリ決めて……
ねっ、ねっ、いいっしょ?♪」