超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
12月29日~
母さんが、おせち料理の買い出しに、お姉ちゃんが大掃除にと、何だかバタバタと慌ただしくなってきた。
コンコン、コンコン
私の部屋がノックされた。
「流奈~いつまで寝てんのよ?
早く起きて、掃除手伝いなさいよ!」
お姉ちゃんの声だ。
「ファ~い、わかったけど、もうちょっだけ待ってよ~
まだ眠くて、眠くて……」
「もぉ~この寝坊すけ!」
お姉ちゃんは、ブツブツ言いながら、部屋の前から去って行った。
その時、
「ハックション!」
くしゃみが……誰か私のウワサ?
また
「ハックション!」
またまた
「ハックション!」
うん?鼻水がズルッ……って、風邪だ……。
風邪ひいちゃったよ~
だから……こんなに眠かっんだぁ。
あぁあ~ん、頭も痛くなってきたし……。