超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
和真くんは、ニコッて、その目と唇で笑った。
確かに、どこから見てもカッコイイ、いい男で、大人で……お金もたくさん持ってっるから、ステキなデートも出来て、なぁ~んにも考えなくったって、リードしてくれるし………
でも……でも……ね、
響くんの輝きには、勝てやしない……。
「流奈……久しぶりだな……ケータイ、何で?拒否ってんだよ?」
「それは…………」
響くん以外見えないし、あなたにはもう興味がないの……
なんて……悪くて言えない、けど、それが本音なのよ。
「ビンボーなガキの命令か?拒否ってんのは?」
ビンボーなガキ?
……って、もしかして響くんの事?