超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「諦めらんなくてさ…
ねぇ~流奈ちゃ~ん、
最後、最後にすっから1回だけ、1回だけ付き合ってくんない?
それで、キレイにサッパリ、すっと身を引くからさぁ~ 」
最後……最後にするからって言っても、絶対、絶対に会っちゃダメだからね、
愛理が言ってたっけ。
「無理!」
私はまた身をかわし、凛として堂々と前だけを見て歩き出した。
!!!また、追ってきて、前に回って来たよ~
と!何?ケータイの画面を、私の目の前に突きつけてきた。
ケータイの画面?
写真じゃない?
ヌード写真?女の人?
………って、これって私?
嘘……嘘でしょ?
「流奈の庇う、ビンボーなガキに、これ、写メールで送っちゃおうかな?」