超純な彼と微不純な彼女 【2人だけの夜】

止まっていた噴水が……シャァ~って再び舞い上がり……




私は我に帰った。




私の前には、ケータイ片手に、ニタニタと薄気味悪く笑う和真くんの姿が……



響くんに送る?って、メルアドも知らないくせに……




そうよ、これは脅し、私を脅してるんだわ……脅してさ、
私を連れて行こうとしてんだ……




そんな手に乗るもんか……




「勝手にすれば?」



と、身をひる返して私は歩き出した。





???……今度こそは、後ろから追って来る気配はなかった。




諦めたのかな………






< 195 / 217 >

この作品をシェア

pagetop