超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「……ったく、最低最悪な男ねっ!」
電話の向こうで、愛理は激怒していた。
「あんたが読んだ通り、それは完全に脅しだから、絶対に乗っちゃダメだからねっ!
でも……いい教訓になったじゃん?」
「はぁ?……って?」
「恋愛なんてね、
その時その男がいつだって一番で、
あぁ~ 一生私は、彼が好き~とか、
彼の為だったら死ねるわ~ なんて思ってたって、人の気持ちは変わって行くもんなのよ、
恋なんて、一寸先は闇なんだからっ!
だから、ヌード写真なんて絶対に撮らす方がバカよ!
わかったわね!?」
「……はい、愛理先生……」
「とにかくさぁ、あんたは無視し続けること、それと……
こっちは修くんに、
男らしくない事はやめろ!
って言って貰うようにするからさ」
和真くんと修くん(愛理の今の彼氏)
は、友達同士だった。