超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
心の底に憂鬱を住まわしたまま、日々は過ぎて行き~
私の横で響くんが聞く。
「流奈さ?最近、元気なくないか?」
「……んな事ないよ」
ってごまかしたって、私の性格って多分スゴくわかりやすい方だから、元気ない事、チョンバレだよね……。
私は……ずっと不安から抜け切れないでいた。
だってさ……私が通学に使ってる道、
和真くんは知ってるから、また、いつ見つかるか、もしくは待ち伏せされてるかわかんないし……
響くんは、帰り、いつも駅まで送ってくれるから、もしも鉢合わせしたら……って考えたら……
そんな怖い事……
身震いしてしまうよ。
どうか……諦めてくれてますように……って、私は毎日、神様に手を合わせていた。
神様~ もう二度とね、あんな写真は撮らせないから、私をお守り下さい~