超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
響くんと私は同じ高校に通う、ただいま2年生。
私は一駅電車に揺られ、コンビニ前で毎朝待ち合わせ、一緒に登校してるんだ。
いた、いた、その背の高いシルエット!
「響く~ん~」
私は走り寄り、響くんの腕を捕まえた。
「流奈、おはよう」
あぁあ~いつ見ても、どこで見ても、毎日見てても、どの角度から見ても……
もぅ~たまんなく
カッコイいんだから~
響くん、あんたって生きてるだけで罪だよ、私をこんな気持ちにさせるんだもん!
でも聞いて聞いて~
響くんったら……
自分がカッコイいって、いい男だって、全く全然思ってない……そこが、響くんのまた良いとこ。