超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「響く~ん、良かったね……本当に……」
……って、私……
ウゥッ……ウゥ……涙が出てきたよ……
「なっ流奈?言っただろ?
あのおじさん、きっと返しに来れない訳があるからだって…」
「うん……うん……
そうだね……そうよね、響くん、そう言ったよね、ごめんね……ウゥッ……少しでも疑った私ってバカだよね……」
響くんは封筒の中身をそっと覗いた。
「ヒャッホ~♪
流奈~見て見ろよ~5枚だぁ!
1万円札が5枚も入ってるよ~
今度の休みは、すっげー贅沢なデート出来るよ!」
響くん………
一つの長いマフラーを2人で巻きつけたまま………
通勤、通学の人が行き交う道の真ん中で……私達は熱いキスをした
私は……響くんが好きで好きで、大好きで………これからもずっと………離れないからね。
『ラストに登場する車椅子のおじさんは、別作品「極上ネギ塩タン2000円11ページ」の重要なキャストです。
まだ読まれてない方は、そちらもどうぞ~』