超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
響くんが、響くんが…
このアクシデントをアクシデントと思ってない様子で……
「流奈?
こいつら、姉貴の子」
「………」
「姉貴だけさ、仕事があって、今から追いかけるんだけど、一泊で、こいつらにとったらスケジュール、キツいだろ?
で……俺が預かってやるって言ったんだ。
流奈の誕生日だし~賑やかになった方がいいかなぁ~って思って」
「……………」
はぁ?……って………
シャンパンの酔いも、やる気マンマンの思いも、甘いムードも、一気に醒めた私は………
言葉をなくした。
「さぁケーキ切るぞ~」
って……私の女心なんて全く知らない響くんは…無邪気な顔でケーキカット………。
閻魔大王よりも勝った子供達を…………
私は睨む………。
私の4980円返せ~!