超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
汗だくに疲れた4人はヘトヘトになり………
寝転がったと思ったら……響くんと圭介くんは寝息を立てて……。
杏奈ちゃんは……お母さんが恋しいのか、私に甘えて引っ付いてきた。
カワイイ顔して……
私の腕を掴まえたまま眠ってしまったよ。
私は一番端にいる響くんを見た………
何て無邪気な顔して寝てるんだろう……。
下心のみじんもない響くんに対して……私のこの一週間は、なんて不純な思いに支配されていたんだろ………。
恥ずかしい思いと、可笑しい思いと………それと……そんな響くんがたまらなく恋しい思いと………。
やっぱり………私は、こんな響くんが好き……好きで、好きで、大好きで泣けてきちゃうよ。