超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「流奈?来週の祭日さ」
来たぁ~ついに来たよ!
「何、何、響くん♪どしたの?」
「家族全員でさ、前の日から一泊だけ泊まりで、墓参り行くことになったんだ」
「……………」
「兄貴も姉貴も……」
響くんには、お姉ちゃん1人に双子のお兄ちゃんが2人いた。
お姉ちゃんは既に結婚してて、子供が2人いるらしい。
お兄ちゃん2人も家を出て、それぞれに1人暮らしをしていた。
と言う訳で、ただいま響くんの家は、両親との3人暮らしだった。
墓参り………って、
はぁ?
そらぁ秋分の日はお彼岸だから………って、
はぁ?
私の……私の……私のバースデーは……どうなってんのよ?
響くん……あんたね…
死んだ人間なんかより、今生きてる人間大事にしなくて、どうすんのよ~
もう信じらんない~