超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
響くん……これも、これも…どれも………
殆ど全部の写真のカメラアングルが私ばっかで………
私が中心で……圭介くんや杏奈ちゃんの顔が写ってなかったり、半分切れてたり……
全部……私、私、私ばっかりだよ。
「流奈……次の課題は人物画なんだ……上手く出来たらさ、流奈へのクリスマスプレゼントにしようと思って……」
そう……響くんは、前にも言ったように美術部なのでした。
「響くん……」
私は響くんが大好きで……後ろから思わず抱きしめちゃったぁ。
朝のコンビニで、人目なんて、もうこの際どうでもよくて……腰に手を回して…私は思いきり響くんに引っ付いた。
響くん大好きだから…………