超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
もと彼の話し………ちょっとだけ簡単に話すね。
高1ん時、私に彼氏はいなかった。
大学生の、それもセレブな彼を持つ愛理のおのろけ、いつも私はただ聞かされるばかりだった。
「いいなぁ~いいなぁ~愛理は良いよね」
私は指をくわえ、口の隙間からよだれがタラリと流れる状態だった。
と、ある日、愛理がにたっと不気味な表情で、私の顔を覗き込んだ。
「彼の友達……紹介しようか?」
「キャァ~嘘?ほんと?
それって、それってさ、友達って事は、愛理の彼がぁセレブだから……セレブの友達はセレブ……って事で……
その友達もセレブなんだよね?」