超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「流奈~流奈ってば♪あんたさ、どんな手使ったの?」
「???」
「和真くんがさ、もう、あんたに一目惚れしたって、メロメロなんだって!」
「どんな手も、こんな手も使ってないよ、私は普通に……」
「ふぅ~ん、和真くんって……純な子がタイプだったんだ……ホント意外よ」
愛理が私の顔を覗き込む………私は目のやり場に困り、頬が熱くなる。
「いいな~いいな~流奈はいいなぁ~」
「何で?愛理だって、ちゃんと彼氏いるじゃん?」
「和真くんの方がさ、お金持ちだし、カッコイいしさ、一緒に連れて歩いたら最高じゃん!
私も、ホントは密かに狙ってたんだからねっ」
「愛理の浮気もの!」