超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
いきなりロードショーは中止になって、メンズのブティックに連れて行かれた。
そこで、和真くん……
あれやこれやと試着して、その場で寸法を直して貰い、新しいパンツに履き替えた。
そして……染みの付いた……私が付けてしまったんだけど、あのパンツの処理を………
「もう捨てといて」って店員に言ったんだ。
家に帰って、洗濯機で漂白剤に浸けてたら、きっと、とれる染みなのに……。
何で?私に対してのイヤミのつもりなの?
涙がこぼれてきて……
「気にすんなよ」
……って和真くん言ってくれたけど……
その顔って……その声って……その体の動きって………
凄くすごくスゴく冷たくて……私の心は凍りついてしまった。