超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
それから食事に行く道中で……地下街を歩いてたら……壁が鏡になっいて、いつもの事だけど和真くんが立ち止まった。
さっき買ったパンツの、自分の全身姿を色々角度を変えて、見始めた。
鏡に向かって、いきなりニタっと笑いかけたり、キリっと目を吊り上げてみたりなんかして………。
私は……泣いた瞼をはらして、横に突っ立ったまんまだった。
ねぇ~和真くん、あんたさ、いったいどこ見てんの?
私……心が冷たくなって凍っちゃったんだ………。
見えてないでしょ?和真くんには私の姿なんて………姿も見えてないのに、心まで見える訳ないよね?